元海上自衛官が語る民間船への転職体験談と自衛官との比較 その2

⚓こんにちは、ひこやんです。当ブログではアフィリエイト広告を利用しております。

それではごゆっくりとご覧ください。

自衛隊時代に乗船していた護衛艦と、現在勤務している民間の貨物船749t型貨物船について、同じ船でも全然違うんだというところを紹介していきます。

前回の記事では、民間船のいいところばかりが目立ってしまったので、今回はそれがないように頑張ります!(^^)!

仕事面

護衛艦  
(749型貨物船)
専門職職 種 甲板部と機関部
なんでもする
マニュアルどおり作業内容 人によって違う

護衛艦

護衛艦の職種を大きく分類すると、攻撃系の砲雷科、船務系の船務科と航海科、機関系の機関科、経理、補給系の補給科、航空系の飛行科があります。詳細は海自HPまで。

仕事内容や要領は、すべて根拠文書に基づいて実施するので、それを見ればいつでも学ぶことができますし、どこに転勤しようがやり方は基本一緒なので、楽といえば楽です。

現在(749t型貨物船)

船長を筆頭に図のとおりです。(本船ではなく内航船の一例です)

船長や1等航海士によって、作業のやり方や取り掛かる時間が違います。

本船は甲板部4人おり、必ず誰か1人休暇に入ってるので、通常は3人体制で毎回メンバーが違うので、このメンバーはこのやり方、このメンバーだったらこっちといった感じです。

細かいところだけなので、一回りすれば順応できます。

ただ、言うことが毎回変わる人がいるので困るときがあります(笑)

給料、福利厚生を徹底比較!自衛隊vs民間船の待遇事情

航海士としての選択肢を検討する際、給料や福利厚生は非常に重要な要因となります。

元海上自衛官が民間船に転職した場合、どのように給与が異なるのかを具体的に分析してみました。

護衛艦  
(749型貨物船)
毎年1万円くらいアップ昇 給 毎年数千円アップ
あ り転 勤 な し
すべて無料食 事 自 炊
すべて支給される衣服、寝具等 すべて支給される

護衛艦

勤務評定にもよりますが、誰もが毎年確実にアップします。

自衛艦(一部を除く)に乗ってれば、基本給に43%の乗組手当、階級と海域と航海した日数に応じた航海手当もつくのでめっちゃ太いです(^^♪

例 基本給   乗組手当 航海手当 
  200,000円+86,000円+12,000円=298,000円

この額からいくらか引かれますが、それでも高卒で入隊してから、すぐこのくらいもらえる企業はなかなかないです。

カイくん

すごいね!好きなもの買えちゃうね!(^^)!

ひこやん

今はもっと増えてるってね!

基本給も毎年6,000~8,000増えるので、それに43%かけたら~数年後には年収が相当アップ💰

しかし、学校(自衛隊の中の教育機関)や陸上配置に数回は必ず転勤しないといけなく、乗組手当等が丸々もらえないので、その期間はガクッと下がります。

その他、手当や待遇については、こちらから。

家賃も最大27,000円まで住居手当がつきます。

ひこやん

定年まで賃貸に住んで、その後に地元に帰ってマイホーム、という人もたくさんおるよ!

自衛隊病院は治療費無料です。

ひこやん

ケガしても、自衛隊病院にタダで見てもらって、タダで通院して、さらに保険金ももらえるっていう!(^^)!
悪用せんようね!

自衛官は、ケガや病気で船に乗れない状況になっても、陸上部隊で定年まで働くことができます。

扶養手当、住居手当、医療、団体保険、育休、全国の施設の優待等…。

福利厚生は、特別国家公務員なので相当手厚いです

仕事が少々できなくてポンコツでも、よっぽどの違反や問題を起こさないかぎり、定年まで働けます。

ひこやん

変な言い方すると、頑張らなくても普通にしてれば、定年まで働けるということ(‘◇’)ゞ

士官は、約2年周期で違う部隊に転勤します。同じ基地内の船か陸上か、はたまた遠い基地に転勤するのか…。

マイホーム買っても全然住めなかったり、単身赴任の人がほとんどです。

曹士(士官以外)は、3~4年は同じ船で、転勤といっても同じ基地の違う船や陸上に移る感じです。

食事は、朝昼晩無料です。好きなだけ食べれます。

制服や作業服は支給され、数年に1度、新品に交換や支給されます。

寝具は使いまわしです(*_*)とはいえ毛布やシーツはクリーニングしてあります。

枕は、シミだらけです( ;∀;)新品は一度も見たことがありません!

現在(749t型貨物船)

昇給は、気づかないくらいです(笑)

手当も荷役の回数や航走距離によって変わりますが、仕事が少ない時期もあるので、そこまでつきません。

わが社は、給料の額は入社するときの契約を自分で決めてるので、文句も言えません( ;∀;)

私は転船がないので、部屋の移動もなく下船時は、部屋の掃除だけして私物は引き出しやクローゼットに入れっぱなしで楽チンで、リュック一つで移動してます。

転船がある船は、下船のたびに部屋の荷物を出して、倉庫がない船は全部持って帰るようです。

そして、乗船は前と違う船に、違うメンバーと働く、という感じです。

船種も変わると当然荷役の内容も違うので、大変みたいですが、マンネリ化しないというメリットもあります。

ひこやん

好みは人それぞれよのぅ。
わしゃ転船がないけん楽チンでラッキー!

食事は、本船には司厨長がいないので、自炊です。

好きな時間に好きなだけ好きなものを食べてます。

食堂に冷蔵庫が1人1台(家庭用の大きなやつ)あり、お米は日替わり交代で炊いてます。

食堂で食べてもいいし、自分の部屋で食べてもいいです。

面倒だという人もいますが、司厨長がいる場合は、出されたものを必ず食べないといけないので、私は自炊のほうがいいです。

衣服は毎年支給されます。どんどんワークマンの作業服が増えて助かります。

寝具も1人1セット支給されます。たとえ部屋が変わったとしても、ニトリの寝具セットを1セットもらえます。

給与の比較まとめ

自衛隊

  • 確固たる安定性があり、昇給の仕組みも充実しています。
  • 手当が豊富ですが、陸上勤務になったときに収入は大幅に下がる。

民間船

  • 企業によって給与の幅は大きいが、個人の能力によって高収入を得る可能性が拡がります。
  • 副業ができる(会社による)ので、生活にゆとりができる。

このように、自衛隊と民間船の職業間では給与体系に顕著な違いがあります。

それぞれの職業のメリットとデメリットをしっかり理解し、自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせた選択をすることが重要です。

終わりに

今回の記事は、自分でも書いてて自衛艦乗りの給料に関しては魅力的だな~と感じました(^^♪

海上自衛官の幹部で船に乗ってる人は定年までには、年収は1000万超えるでしょう。

ただし、定年は56歳から58歳で、民間の会社よりもだいぶ早いです。

今後は一部の職種は60歳まで引き上げられるみたいですが…。

そこから、誰も知らない民間船に1年生から入ろうと考えると、相当大変だろうと思います。

なので海上自衛官が、定年後に民間船に再就職する人は、公表されてませんが航海や運用という職種がほとんどで、全体の数パーセントしか聞いたことありません。

たとえ、自衛艦の艦長だろうが、お偉いさんだろうが、定年し民間船に転職したとき、いきなり船長とかは100%ありません。ペーペーからのスタートです。

一方で民間船の定年は、多くのところは65歳で、そこから会社と相談して延長延長できるので80代の船長なんてたくさんいます。

住宅ローンや子供の学費等、払うもん払って、体が動くうちは定年なんてあってにようなものなので、お金はたまり続けます。

福利厚生は、会社によりますが、小さな会社はほとんどありません。

ただ、資格取得のための費用や、上下船時の交通費や宿泊費は、会社が負担してくれます。

ひこやん

どこに住んでもオッケーなんよ!

2回にかけて投稿しましたが、仕事、生活環境、給料、待遇、福利厚生…。

みなさん、どちらに興味が湧いてきました???

次回は、休暇や生活面の変化などを書きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

⚓当ブログにはアフィリエイト広告が含まれます。