「あと15年どうやって耐える?」40代海上自衛官がモチベーションを保てない現実

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自衛隊に入隊して、いろいろな海外の寄港地に行って交流を深めたり、30半ばになっても同期と涙し青春を感じたりして、民間では味わえないような貴重な経験をさせていただきました。

自分という人間を形成させてもらった期間だと思ってます。

給料もボーナスも船に乗ってる限り、満足してました。

特別国家公務員ということで、ローンやカードも余裕で通ります。

若いころは、がむしゃらに仕事に取り組んでいたので、それはそれでよかったのですが、責任を背負うようになると、状況は変わってきます。

40代を迎えるような頃には、こんな心境になってました。

海上自衛隊という大きな組織

海上自衛官は約45000人います。

大きな組織になると、誰かが声をあげても、周りが賛同しても上司がOK出さないと、それは消えてしまいます。

根拠、根拠ってよ~

例えば、あることに取り組む際に、ウチの船に適している合理的でスムーズな方法でやろうと言います。

しかし、それは自衛隊で示している根拠と違うからダメだ、根拠どおりやれと言われます。

「根拠文書」がすべてなのです。

たしかに「根拠文書」は絶対に必要です、それは正しい方向に導くものだからです。

おかしいと思っていても、根拠が正しい、自分たちが理解できていなかっただけだ、と部下にも伝えなくてはなりません。

思っていることと違うことを言うのは、自分だけのことだったら、ある程度は我慢できますが、自分を信頼してくれている部下に伝えるのはツラいものです。

こんな書類いる?

この作業は覚える必要ある?

これ覚えたところで使うことある?

自衛隊こんなのばかりです。

部下や学生から質問されたら「なんて答えよう…」

根拠に基づいてこういう決まりだからって、以前上司から言われたフレーズ使う自分を想像したら吐き気がします。

そう「根拠文書」がすべてなのです。

たとえ、それが何十年前のものだとしても。

今の時代に必要ないこと、意味のないことって、みんな気づいてるんです。

見て見ぬふりをして、無理やり落とし込んでるだけです。

しかし、それを変えようとするには、相当な労力と時間が必要で、最終的に施行できるのは、市ヶ谷にいる上層部の方たちだけです。

我々の声なんて届くはずもありません。

なにごとも、現場の声に耳を傾けないと、なにも変わりませんよ。

雲の上からじゃなにも見えませんよ。

昔からそうなってるから~お決まりのフレーズ

上記のとおりに、おかしいと思ってるのに、変えてもらおうと上申するのも、人に説明するのも面倒くさいから、その一言で片づけるっていう、ある意味都合のいいフレーズ。

古い決まりなんて変えていこうと上司に働きかける私は面倒くさかったでしょうね。

幹部との仕事の機会が増えるほど、そういう場面は増えてきました。

わかりますよ、いちいち構ってたら、他の仕事がまわらないんでしょう。

いずれ私もそういう立場になって、そう言っちゃうのかなと考えると、どんどんモチベーションは下がってきました。

あと15年どうやって凌いでいこうか~

このままじゃ、心がダメになってしまう。

家族もいるし、仕事辞めるわけにもいかないし、よしっ環境を変えよう!

違う総監部に転勤、陸上配置、教官、先任伍長、幹部のどれか

43歳になった頃でした。




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